カメです。
まーカメ仙人様御用達ギターとでもいうんでしょうか?
南米のフォルクローレで有名なチャランゴなんかもアルマジロの甲羅(?)で作られてたりしますが、こいつはお土産として作られている様です。あきらかにカメです。
そんなに詳しいわけではアリマセンので学名まではわかりかねますが赤ウミガメてよばれてるヤツだと思います。鼈甲に使われるタイマイとは違う種ですね。
トップは普通のラワンベニヤ板、量産ギター用の化粧合板でさえありません。
ストリングスエンドもブリッジもすべてアルミ削り出しでございます。
ジツはちょこちょこ見かけるこのギター、大体は鼈甲にはならない亀の甲羅つかったものが多いんですがナカにはタイマイの甲羅のものもあります。
最近になってようやく規制が入りこういったものも出回らなくなりそうですがつい最近までは江ノ島あたりのお土産屋さんに堂々と吊られてましたよね。(このギターじゃなくてなんだか小さなタイマイとか赤ウミガメの剥製とかね)
実際にべっ甲加工されている職人さんによればもともとこんなに小さい甲羅では使い物にならないんだそうです。
そういやかつてその辺のお蕎麦やサンとかによく吊られていた亀の剥製ってどこへ消えててしまったんでしょう?
日本の鼈甲加工技術は世界最高レベルで黄鼈甲なんて作れる技術は日本にしかない貴重なものなんだそうです。
それとこれとは違うモンだし動物資源は別に普通に使っているんだしカメの激減はむしろ生活環境の変化のほうが圧倒的だろうし、かといって面白半分に飾り物にするのに乱獲するのは論外だしと、つい色々考えさせられてしまいます。
ちなみに音は良くアリマセン。
楽器としてはやはり論外でしょう。
まぁためしにコワレテルのがアルからそれをなおしてできるだけ楽器にしてみるかと思っておりますが・・・・。